1:スパ・フランコルシャン
所在地:ベルギー
現行コース長:7.004km
開業:1922年
ベストコーナー:オー・ルージュ
歴史的瞬間:フェラーリに乗るミハエル・シューマッハを追うマクラーレンのミカ・ハッキネンは、フルスピードでオー・ルージュへ突入。そして、周回遅れのリカルド・ゾンタを利用してF1史上屈指となるオーバーテイクを完遂した。
トリビア:1966年、スパの旧コースでレースを戦っていたジャッキー・スチュワート(BRM)はクラッシュして溝に落ち、逆さまのマシンの中でガソリンがレーシングスーツに染みこんでいく中、誰にも気付かれずに25分も放置された。さらに悪いことに、スチュワートを救出した救急車が病院へ向かう途中で迷子になってしまった。
2:鈴鹿サーキット
所在地:日本
現行コース長:5.807km
開業:1962年
ベストコーナー:130R
トリビア:2002シーズン、アラン・マクニッシュ(トヨタ)は130Rで鉄製フェンスを突き破るほどのクラッシュを起こし、これを契機に鈴鹿サーキットの運営側は130Rの改修を余儀なくされた。結果、それまでは名称通り曲率半径130Rだった1本の左コーナーは2つのエイペックスを備えた複合コーナーへ姿を変えた。
3:ル・マン サルト・サーキット
所在地:フランス
現行コース長:13.629km
開業:1923年
ベストコーナー:ポルシェ・カーブ
歴史的瞬間:クリス・エイモン / ブルース・マクラーレン組とデニー・ハルム / ケン・マイルズ組が駆る2台のフォードGT40 Mk IIは1966年のル・マン24時間レースを隊列でフィニッシュ。それまで5年間続いていたフェラーリのル・マン支配に終止符を打った。
トリビア:テルトル・ルージュからミュルサンヌ・コーナーまでを繋ぐ約6kmのミュルサンヌ・ストレートに2カ所のシケインが追加される1990年より前、1980年代のグループCマシン群は約400km/hものトップスピードに達していた。
4:ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ
所在地:ドイツ
現行コース長:20.81km
開業:1927年
ベストコーナー:カルッセル
歴史的瞬間:1957年、ファン・マヌエル・ファンジオはピット作業のもたつきで首位から約50秒遅れとなったあと、驚異的な逆転劇を演じた。マセラティ250Fを駆るアルゼンチンの名手は9度もコースレコードを塗り替え、最後はフェラーリのピーター・コリンズとマイク・ホーソーンをかわして優勝を飾った。
トリビア:毎年開催のニュルブルクリンク24時間レースでは、ノルドシュライフェとグランプリサーキット(1984年完成)を組み合わせたコーナー数170・全長26kmの超ロングコースが使用されている。第50回となる2022年は、2012年に成層圏からのフリーフォール最高高度記録を樹立したフェリックス・バウムガルトナーも参戦する。
5:ラグナ・セカ
所在地:米国カリフォルニア州
現行コース長:3.602km
開業:1957年
ベストコーナー:コークスクリュー
歴史的瞬間:2008年、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とケーシー・ストーナー(ドゥカティ)が演じた超絶バトル。
トリビア:コークスクリュー・コーナーの進入から出口までの僅か130mで、ドライバー / ライダーたちはビル5階半分相当の落差を一気に駆け下りる。さらに、コークスクリュー出口からその先のレイニー・カーブまでもビル10階分相当の落差がある。
6:シルバーストン グランプリサーキット
所在地:英国
現行コース長:5.891km
開業:1950年
ベストコーナー:マゴッツ / ベケッツ複合セクション
歴史的瞬間:1992シーズンのイギリスGPで優勝を飾ったナイジェル・マンセル(ウィリアムズ)は、フィニッシュ後に母国ファンたちに囲まれてもみくちゃにされた。
トリビア:1950年、シルバーストンはこの年から制定されたF1世界選手権開幕戦の舞台となり、第二次世界大戦中に英国空軍爆撃機の飛行場だった場所に建設されたサーキットを使用。このレースではアルファロメオを駆るジュゼッペ・ファリーナが勝利した。
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