あらゆるエクササイズの中でも、ランニングは最もシンプルな形式のひとつだ。 トライアスリートのルーシー・チャールズ=バークレーがポッドキャスト【Why I Run】で語っていたように、ランニングは非常にシンプルであり、必要なのはシューズを履いて玄関の外へ足を踏み出すことだけだ。 ランニング能力のレベルを問わず、今回紹介するトップアスリートたちのアドバイスはランニングのタイム向上に豊富なインスピレーションを与えてくれるだろう。
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ルーシー・チャールズ=バークレー(トライアスリート)
トライアスリートのルーシー・チャールズ=バークレーはユタ州セントジョージで開催されたIRONMAN 70.3世界選手権2021で優勝した。また、彼女はハワイ・コナで開催されるIRONMAN世界選手権でも3度に渡り2位を獲得した実績を持っている。彼女は “ランナーズハイ” を得るためにランニングしていると語る。
1分ルーシー・チャールズ=バークレーが語るランニング向上のヒント
スポーツでは非常に孤独になるときがありますが、ローカルクラブに参加したり友人を誘ったりすれば、かなり気持ちが楽になります
「たとえば、"毎日あるいは週に数回は走るようにしよう。そして、1週間に決められた走行距離をクリアできるようにしよう" という感じでも構いません。壮大な目標でなくてもよいのです。ですが、自分をやる気にさせてくれる目標を設定すべきです」
ロンドンを走るルーシー・チャールズ=バークレー© Patrik Lundin / Red Bull Content Pool
「私が最初にトライアスロンを始めた頃はどうすれば良いかまったく分からず、とにかく友人全員を誘って一緒に取り組んでいました。お互いに高め合い、励まし合っていましたね」
「ひとりきりで取り組むよりも、他の人と一緒になって取り組めば大いに楽になります。スポーツでは非常に孤独なときがありますが、ローカルクラブに参加したり友人をランニングに誘ったりすれば、かなり気持ちが楽になります」
アルプスの山々を106マイル(約171km)・累積獲得標高33,000フィート(約10,000m)に渡って走破するUTMB 2022で、ウルトラランナーのトム・エヴァンスは3位に入った。 トム・エヴァンス© Stefan Voitl/Red Bull Content Pool
「私のワークアウトセッションは、いつもバランス&モビリティワークから始まります。片足で立つか、バランスボードの上に立って、すべてが正常に機能するよう体幹を使いながらその下の膝をウォームアップします」
「スクワットやステップアップ、ランジなど、私はエクササイズの大半をシングルレッグで行っています。というのも、ランニングで一度に地面へつくのは片足だけですからね。ランニングパフォーマンスにはシングルレッグスクワットが非常に役立ちますし、特効性があります」
「ランナーの多くがトレーニングにおけるストレッチやモビリティの側面を無視していると思います。私は毎回のランの前に少なくとも10分間はストレッチを行うようにしていて、主にふくらはぎやヒップ周りのストレッチを意識しています」
「ランを終えたあとも、ヨガを基本にした姿勢で行うリカバリーストレッチを十分にこなしています」
Tom Evans stretching after a workout© Ian Corless / Red Bull Content Pool
「トレイルを走ってみましょう! トレイルランは舗装路よりも身体と手足にとってベターです」
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イーヴィー・リチャーズ(MTBクロスカントリーライダー)
UCIマウンテンバイク世界選手権クロスカントリー(XCO)優勝経験を持つイーヴィー・リチャーズが取り組んでいる "トップレベルで戦えるフィットネスを維持するためのトレーニングプログラム" では、ランニングが極めて重要な位置を担っている。彼女は次のようなアドバイスを送っている。 イーヴィー・リチャーズ© Bartek Wolinski/Red Bull Content Pool
まずは外に出て楽しみましょう。自己ベストを毎回塗り替える必要はないのです
「エクササイズで外出する前にどのような炭水化物やプロテインを摂取するかは私にとって最大のテーマです。私はちょうどスペインから戻ってきたところで、女子ロードレース選手たちとライディングしてきました」
「スペインでは4〜5時間のライドをして相当なエフォートをこなしていました。ですので、ちょうど30分おきに約30gの炭水化物が必要になる計算です」
「私はいつも炭水化物30gを含んだドリンクをボトルに入れておき、それを最初の1時間をかけて飲み干し、炭水化物30gを含むエナジーバー1本を1時間ごとに補給します」
「特に大きなエフォートが必要になる場合、最初はボトルの中にレッドブル エナジードリンクを入れておきます。その後は、アップルジュースと水を1:1で割ったものに切り替えます」
「まずは外に出て、楽しみましょう。自己ベストを毎回塗り替える必要はないのです。一貫性とペース配分はとても重要です。最初のワークアウト、あるいは最初の1kmで気合を入れすぎないようにしましょう。上手くペースをコントロールしていけば、その一貫性が成果を生むはずです」
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