Gaming
『ストリートファイター6』には一新されたシステムが用意されており、これがシリーズ前作とは大きく異なるゲームプレイを実現している。前作との大きな違いは、プレイヤーが使用できるゲージがまたひとつ別に用意されたことだ。
『スーパーストリートファイターII X』のスーパーコンボから前作まではプレイヤーが使用できる必殺技ゲージは1本だけで、タイトル毎にその役割が変わってきた。また、『ストリートファイターIV』のリベンジゲージや『ストリートファイターV』のVシステムなど、シリーズによっては2本目のゲージも用意されてきた。
最新作『ストリートファイター6』にはドライブゲージと呼ばれる新しいゲージが用意されており、プレイヤーたちはこのゲージを6個ストックした状態でラウンドをスタートしたあと、様々なシステムを発動させるために使用する。
ドライブゲージは自動回復するが、以下の行動でも回復できる。
- (ガードされる / ヒットするを問わず)攻撃を出す
- ドライブパリィ(後述)を成功させる
- 前進する
01
オーバードライブ
使用コスト:2
必殺技が発動するボタンを2個同時に押すと、その必殺技が強化されたり、性能が変化したりする。これが【オーバードライブ】で、キャラクターがイエローに光ることも特徴のひとつだ。
【オーバードライブ】は過去作にも採用されているシステムで、『ストリートファイターIII 2nd IMPACT -GIANT ATTACK-』で【EX必殺技】として初めて登場した。そのため、現在でも同タイプの必殺技はこの名称(あるいは “EX技”)で呼ばれている。
【オーバードライブ】の技はフレームデータだけではなくダメージ値も異なり、完全に違う形で使用できるようにもなる。たとえば、リュウの “上段足刀蹴り” のEX版(EX足刀)は壁当てをから追い討ちできる。また、EX昇龍拳は完全無敵技となる。
11分
Mind of a Beast
Daigo Umehara has been at the top of the Street Fighter world for years, but still loves each new challenge.
02
ドライブパリィ
使用コスト:継続消費
中P+中K(モダンでは専用ボタン)を押している間、自分のキャラクターがあらゆる攻撃をガードするようになる。これが【ドライブパリィ】だ。
【ドライブパリィ】中は、プレイヤーがマニュアル操作で攻撃をガードしない限り、ゲージを継続的に消費しながらあらゆる攻撃をガードできるが、ボタンを放すと、パニッシュカウンターを受けてしまう隙が生まれる。また、【ドライブパリィ】は投げには通用しない。
「【ドライブパリィ】は通常のガードよりも早く動ける(有利フレームが大きい)」と思い込んでいる人もいるようだが、これは誤解だ。通常の【ドライブパリィ】は通常のガードと有利フレームはほとんど変わらない。
しかし、【ジャストパリィ】成功時は異なる。最初の2フレーム以内に攻撃を受けると演出効果が入り、大きな有利フレームを得ることができる。
つまり、【ジャストパリィ】に成功すれば相手を咎めることができるのだが、自分の火力が50%減まで調整されてしまうことを意識しておきたい。
03
ドライブインパクト
使用コスト:1
『ストリートファイターIV』をプレイした経験がある人なら、“セービングアタック” を覚えているだろう。“セービングアタック” はこの作品特有のシステムで、『ストリートファイター6』の【ドライブインパクト】はこれに似ている。
【ドライブインパクト】は強P+強K(モダンでは専用ボタン)を押すことで発動し、プレイヤーのキャラクターが前進しながらスーパーアーマー付きの打撃技を繰り出せるようになる(3段目まで耐えられる)。
また、【ドライブインパクト】でパニッシュカウンターを当てることができれば、相手からダウンを奪えるのでコンボに繋げるチャンスが生まれる。これがこのシステム最大の魅力と言えるだろう。
“3発まで耐えられる無敵状態” と表現できる【ドライブインパクト】は、画面端ではさらに効果が高まる。画面端で相手が【ドライブインパクト】をガードした場合、そのガードを崩す(クラッシュ)ことができるのだ。
しかし、注意点もある。【ドライブインパクト】は投げに弱く、スーパーアーマー破壊技や4発目の攻撃にも注意が必要だ。また、【ドライブインパクト】に【ドライブインパクト】を合わせられればパニッシュカウンターを食らうことになる。
04
ドライブリバーサル
使用コスト:2
相手の攻撃に押し込まれていてガードしているときに前+強P+強Kを同時押し(またはモダンでは専用ボタン)すると【ドライブリバーサル】を発動できる。
【ドライブリバーサル】はガード硬直を解いて相手をはねのけるため、相手と距離を取ることができる。【ドライブリバーサル】をガードされてしまうと、発生フレーム数8の反撃を受けてしまう可能性がある。
【ドライブリバーサル】はスーパーアーマーを破壊できるため、【ドライブインパクト】を受ける心配はしなくても良い。
05
ドライブラッシュ
使用コスト:1または3
『ストリートファイター6』の新しいシステムの中で最も複雑なもののひとつが、【ドライブラッシュ】だ。これを自分のゲームプランの中に組み込むのは非常に難しいが、マスターすれば大きなアドバンテージが得られる。
【ドライブラッシュ】は2つの構えから発動できるが、どちらの構えからもダッシュを入力するだけでOKだ。2つの構えは【ドライブパリィ】かキャンセル可能な通常技で、通常技がヒットするかどうかは発動条件に含まれていない。
【ドライブラッシュ】の発動に成功すると、自分のキャラクターがグリーンに光って高速ダッシュする。このときに攻撃を入力すると、ダッシュのスピードを活用して攻撃を前方向に延伸できる。
また、【ドライブラッシュ】からの攻撃は火力が上がったり、相手のガード硬直が長くなったりと技の性質が変化する場合もある。そのため、相手を崩すきっかけや通常では不可能なコンボの発生に使用するのに適している。
ただし、【ドライブラッシュ】は、通常技から使用した場合はゲージを3個消費するので上手く管理していくことが重要だ。
49分
Street Fighting -ストリートファイティング-
世界最強の格闘ゲームプレイヤーたちが集結する、Red Bull Kumite。『ストリートファイターV』のプレイヤー、Xiao Hai、Daigo、Gamerbee、Tokido、Luffyらが決死の覚悟で大会に備える。
06
バーンアウト
ドライブゲージは対戦中に複数の形で消費されていく。そのひとつがシステムの使用だが、以下の行動でもゲージは減っていく。
- 相手の攻撃をガードする
- 相手のスーパーアーツ / クリティカルアーツ /【ドライブインパクト】/ パニッシュカウンターを受ける
"ドライブゲージがゼロになった状態 / 枯渇状態" が【バーンアウト】だ。【バーンアウト】になると、ゲージが回復するまでドライブシステムを使用できない。また、【バーンアウト】中に必殺技と【ドライブインパクト】をガードすると、25%ダメージを受けることになる。
また、この状態ではいわゆる削りダメージが発生し、さらには削りKOの可能性も出てくる上に、ガード硬直が4フレーム追加される。
【バーンアウト】で特に危険なのは画面端だ。【バーンアウト】中に画面端に追い詰められて【ドライブインパクト】を受ける・ガードするとスタンしてしまうので、強烈なコンボに繋げられてしまう。
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