An image from VALORANT.
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eスポーツ

『VALORANT』:ゲームモードの特徴とルールを解説!

2020年のリリースから進化を続けてきた大人気シューターの各ゲームモードや最新システム “PREMIER” の概要をまとめて紹介!
Written by Akshon Esports & Jeff Yabumoto
読み終わるまで:9分Published on
2023年9月現在、『VALORANT』には様々なゲームモードが収録されており、カジュアルプレイが楽しめる《エスカレーション》から競技性が最も高い《PREMIER》まで非常に幅広いプレイヤー層をカバーしている。タクティカルシューターの経験の有無を問わず、誰もが楽しめるゲームモードが必ず見つかるようになっているのだ。
尚、プレイ数や勝利数、デイリーおよびウィークリーミッションの完了によってアカウントレベルを高められるようになっており、レベルアップを続けていけば、バトルパスの完了エージェントのアンロック取り逃したバトルパスアイテムの購入などができるようになる。
01

アンレート

『VALORANT』の基本モードが《アンレート》だ。13ラウンド先取で勝利となる。各対戦(マッチ)は12ラウンドで前後半に分かれており、12ラウンド終了時に攻守が交代する。《アンレート》は『VALORANT』の基本を学び、《コンペティティブ》に向けて準備するためのモードで、マップを学んだり、新しいアングルやラインナップ、エージェントを試したりするのに最適だ。
また、《アンレート》ではエコノミーの管理が求められる。ピストルラウンドやボーナスラウンド、セーブラウンド、フォースバイラウンド、フルバイラウンドについての知識と経験が欠かせない。
  • 対戦時間:30〜45分
  • デイリー&ウィークリーミッション:あり
  • 概要:『VALORANT』の基本の学習、《コンペティティブ》に向けての準備、エージェントのテストに最適な “基本中の基本” モード
02

コンペティティブ

《コンペティティブ》は《アンレート》の “eスポーツ” バージョンで、アカウントレベルが20に到達するとプレイできるようになる。最初に振り分け戦を5戦プレイして、その時点での自分のAct(シーズン)ランクを決める。そのあとは対戦の勝敗やパフォーマンスによってランクレーティング(RR)が変動し、ランク(ティア)が上下する。
マップ【ブリーズ / Breeze】

マップ【ブリーズ / Breeze】

© Riot Games

対戦で好成績を残せれば20〜30RRを獲得できるが、低調なプレイに終始すればほぼ同量のRRを失うことになる。中程度のパフォーマンスでは10〜15RRが増減する可能性がある。
《コンペティティブ》の勝利条件はひとつを除いて《アンレート》と同じだ。そのひとつとは “オーバータイム / 延長戦” だ。《アンレート》では13ラウンド先取で勝利となるが、《コンペティティブ》では12ラウンドずつを取り合った場合、引き分けではなくオーバータイムに突入する。
  • 対戦時間:30〜45分(オーバータイムの場合はさらに延びる)
  • デイリー&ウィークリーミッション:あり
  • 概要:eスポーツに興味があるプレイヤー向け。いわゆるランクマッチなので、レーティングが上がっていけば強敵と対戦することになる。
03

スイフトプレイ

《スイフトプレイ》は2023年に追加された比較的新しいモードで《アンレート》に最も似ているが、名前から分かる通り、“スイフト(すぐに)” プレイできる点が異なる。このモードは13ラウンド先取の代わりに5ラウンド先取で勝利となり、4ラウンド終了時に攻守が交代する。
《スイフトプレイ》ではエコノミーも最適化されており、《アンレート》よりもラウンドごとに獲得できるクレジットが増えているため、《アンレート》ほど細かく管理する必要はない。
ゲームプレイ自体は《アンレート》や《コンペティティブ》と同じで、単純にラウンド数が少ないだけだ。スパイクのプラントと解除が必要で、チームワークが問われるのも同じだ。
さっとプレイできる《スイフトプレイ》では、《アンレート》や《コンペティティブ》よりもカジュアルプレイを楽しみたいプレイヤーに出会う機会が増えるだろう。このモードはカジュアルプレイだけではなく、新しいエージェントの簡単なテスト本番前のウォームアップにも適している。
  • 対戦時間:15〜20分
  • デイリー&ウィークリーミッション:あり
  • 概要:《コンペティティブ》のウォームアップや時間がないときのクイックプレイに向いている非常にカジュアルなモード
04

スパイクラッシュ

《スパイクラッシュ》もまたカジュアルなモードだ。3ラウンド終了時に攻守交代となり、4ラウンド先取したチームが勝利する。
《スパイクラッシュ》では、《アンレート》、《コンペティティブ》、《スイフトプレイ》とは異なり、攻撃側の全プレイヤーにスパイクが与えられる
また、このモードでは購入フェーズが存在しない。その代わりにラウンドごとにランダムな武器が全プレイヤーに与えられる。また、すべてのエージェントのアビリティがラウンドごとに全回復する(アルティメットは除く)。
パワーアップオーブ

パワーアップオーブ

© Riot Games

ウルトオーブが置かれる代わりにアルティメットが瞬時に溜まるオーブ、敵を追跡する狼を召喚できるオーブ、HPを回復するオーブなど、複数のパワーアップオーブが置かれることになる。
この仕様から《スパイクラッシュ》を真剣にプレイするプレイヤーはほとんどいない。ちょっとした息抜きや仲間同士でふざけるためにプレイしているプレイヤーが多い印象だ。
  • 対戦時間:10〜15分
  • デイリー&ウィークリーミッション:あり
  • 概要:スピーディに楽しくプレイしたいプレイヤーのための非常にカジュアルなモード。
05

デスマッチ

《デスマッチ》はいわゆる “フリーフォーオール(FFA)” で、《コンペティティブ》前の射撃練習として使用しているプレイヤーが多い。他のFPSタイトルの “デスマッチモード” と同じように、『VALORANT』の《デスマッチ》もアビリティより射撃を重視している。自分が操作するエージェントはランダムに決定され、アビリティは使用できない
《デスマッチ》は12人同時プレイで、最初に40キルを達成したプレイヤーあるいは制限時間(9分)内で最も多くのキルを記録したプレイヤーが勝者となる。このモードではエコノミーを考える必要はなく、好きな武器を選べるが、大半のプレイヤーが【ヴァンダル】【ファントム】を選んでいる。尚、武器はキルされるたびに選び直せる。
敵をキルするとHP・シールドの回復と弾薬のリロードができるアイテムが落ちるので、上手く立ち回ればキルされずにプレイを続けられる。
  • 対戦時間:9分
  • デイリー&ウィークリーミッション:なし
  • 概要:射撃の練習や《コンペティティブ》のウォームアップに適しているカジュアルなモード。
06

エスカレーション

《エスカレーション》もカジュアルなチーム対戦モードだ。各プレイヤーには12レベルに分けられている武器の中から自分のレベルに合った武器が渡される。その武器の中にはソーヴァの【ショックダーツ】やレイズの【ショーストッパー】などが含まれており、プレイヤーがキルを重ねることでレベルアップしていく。
《エスカレーション》では、キルを重ねてこのレベル(エスカレーションレベル)を高めていき、レベル12を完了させたチームが勝者となる。チームで必要なキル数を獲得できれば次のレベル(武器)に進めるが、全プレイヤーが各レベルで最低1キルを記録する必要がある。
《デスマッチ》と同じように、敵をキルするとHP・シールドの回復と弾薬のリロードができるアイテムが落ちる。
  • 対戦時間:7〜9分
  • デイリー&ウィークリーミッション:なし
  • 概要:フレンドと楽しみたいプレイヤーに適したカジュアルなモード。
07

チームデスマッチ

『VALORANT』の最新モードが《チームデスマッチ》だ。この5v5モードは専用のマップが用意されており、100キルを先取したチームあるいは制限時間終了時にキルが多いチームが勝者となる。
《チームデスマッチ》専用マップ【ピアッツァ / Piazza】

《チームデスマッチ》専用マップ【ピアッツァ / Piazza】

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《チームデスマッチ》には購入フェーズがない。その代わりにステージ(レベル)ごとに使用できる武器が決められている。エージェントのアビリティは使用可能だが、時間経過でチャージされるようになっており、アルティメットは敵をキルするかウルトオーブを獲得することでアンロックできるようになる。
  • 対戦時間:10分
  • デイリー&ウィークリーミッション:なし
  • 概要:《コンペティティブ》に向けてウォームアップしたい、または射撃スキルを高めたいチームに向いているカジュアルなモード。チームシューターが好きなプレイヤーにも向いている。
08

PREMIER

《PREMIER / プレミア》はゲームモードではなく、ゲーム内の新トーナメントシステムだ。このシステムに参加するためには5人のチームを用意する。チームが結成できたあとは、ステージの期間内で参加登録を行う必要がある。
トーナメントの開催期間は約1ヶ月で、毎週決められたマップをプレイすることになる。マップは事前に確認可能で、各チームは最多で週2ゲームまでプレイできる。
そのあとは《コンペティティブ》での対戦となるが、現時点では、《PREMIER》のオーバータイムでは12ラウンドを先取したチームに “オーバータイムプライオリティー” が与えられ、オーバータイムでのプレイするサイドを選べる権利が与えられる。対戦で勝利すれば100ポイントを獲得し、敗戦しても25ポイント獲得する。プレイオフ進出には675ポイントが必要になる。
《PREMIER》は2023年8月末に公式リリースされたばかりの新システムとなっている。
  • 対戦時間:30〜45分(オーバータイムの場合はさらに延びる)
  • デイリー&ウィークリーミッション:あり
  • 概要:プロフェッショナルなトーナメント環境で実力を競い合いたいプレイヤー向けのモード。
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