Gaming
緊張感溢れる『リーグ・オブ・レジェンド』(以下『LoL』)の対戦では、“マップの理解力” が、ノーマルプレイヤーがマスタープレイヤーへトランスフォームするための条件になる。マップを定期的にチェックして、味方、敵、ミニオンの位置を確認していこう。ミニマップを理解して、効果的に活用できるかどうかが、プロとアマの違いと言っても過言ではない。
そこで本記事では、『LoL』のマップの理解度を深めるために役立つアドバイスをまとめてみた。アドバイスを活かして対戦相手に対して優位に立とう!
01
ミニマップを理解する
『LoL』のミニマップは小さいが、マップ全体を見てオブジェクトや周囲の動きを確認できるので非常に有用なツールだ。画面の右あるいは左(プレイヤーの好みで設定できる)に置かれているミニマップは、敵味方の位置、オブジェクト、ワードの配置についての重要な情報を提供してくれる。
《4つの確認事項》
- オブジェクト:ミニマップで各オブジェクトの位置を確認すれば、そのゲームで勝利するために重要なエリアが見えてくる。尚、オブジェクトにはバロン、ドラゴン、タワー、インヒビター、バフ、ジャングルキャンプが含まれる。
- 敵:敵がどこにいるのかを確認することで、攻撃が来るタイミングの予想や、その情報に基づいた的確な判断ができるようになる。また、奇襲や攻撃回避もしやすくなる。
- 味方:チームメイトの位置と動きを理解することで、チームファイトを仕掛けたり、チームとして判断を下したりできるようになる。味方のHPやマナが少なくないか、孤立していないかどうか、助けと必要としていないかどうかが把握できる。
- ジャングル:ジャングルとそこに置かれているオブジェクトを視認すれば、ファームとガンクのベストルートを設定することができる。
ミニマップを定期的に確認することで、作戦を立てたり、重要な決定を下したり、ガンクを回避したり、敵のミスにつけ込んだりできる。マップの確認を怠れば、無防備な状況に追いやられ、ゲーム、さらにはマッチを落としてしまうだろう。ミニマップを “司令室” として捉えよう。ここがなければ、チームは機能しない。
02
マップ確認能力向上に役立つ基本アドバイス
マップの確認能力を高めたいなら、ミニマップを定期的に確認することがその第一歩になる。ミニマップは数秒に1回は視認したい。特に、プレイヤーたちがレーン間を移動している、あるいはチームファイトのような大きなアクションが起きたあとは必ずチェックするようにしよう。ミニマップを定期的に確認すれば、スコアやピンを見逃さなくなる。
ピンのようなミニマップに表示されるアラートは、ピンチまたはチャンスの到来を教えてくれるので重要だ。ピンは8種類用意されており、それぞれを理解しておくことが必要になる。すべてを理解すれば、ミニマップのどこ(何)を確認して、どのような作戦を立てれば良いのかが瞬時に理解できるようになる。
『LoL』のミニマップの設定を調整すれば、視認性を高めることができる。サイズやコントラストを変更して、重要な情報を見逃さないようにしよう。このようなシンプルな調整がゲームプレイに大きな違いをもたらす。
情報をさらに把握しやすくするために、色覚特性モードやキーバインドも活用しよう。ボタンで素早く様々なマップ情報を表示できるようにすれば、他のプレイヤーたちの動向が理解できるようになる。
03
マップ確認能力向上に役立つ上級アドバイス
基本をマスターしたあとは、上級アドバイスに進もう。ミニマップを活用して敵の動きを予想するためには、ジャングルパスやリバーブッシュを理解する必要がある。
『LoL』でのワードの使い方だが、ミニマップの確認能力が高まれば、ワードを重要な位置に置いて味方の視野を広げ、敵の動きを予想できるようになる。ワードを効果的に配置できるようになるためには、ジャングルのスポーンのタイミングや敵のジャングルパスの学習が必要で、これができれば大きなアドバンテージを得ることになる。
たとえば、トップレーン側に敵のジャングラーがいるのが分かれば、ボトムレーン側でアグレッシブなプレイを仕掛けられる。ジャングラーのルートと行動パターンを理解することが、戦略的なプレイには不可欠だ。
04
ロール別マップの確認方法
『LoL』には異なるロールが用意されており、それぞれにマップの確認の仕方がある。
まず、ジャングラーは、ミニマップとキャンプのステータスを確認することが重要で、味方と敵のキャンプのミニオンをクリアリングするのに不可欠だ。敵がオーバーエクステンドしている場合や、ワードが不足しているレーンではガンクが狙える。
また、サポートの視界確保が非常に重要だ。サポートはシールド、ヒール、AD、移動速度でチームメイトを助け、高いアシスト / デス比を実現する。タンクはマジックの抵抗値、アーマー、HPが高いのでキルされにくいので、チームを守り、敵の行動を制限していくルートや位置を探す必要がある。
『LoL』では、ミニマップの情報をチーム内で共有することが情報そのものと同じくらい重要だ。情報を共有できれば、連携プレイやオブジェクトの確保に繋がる。コミュニケーションが取れているチームは負けにくくなる。
05
マップの確認能力の高め方
マップの確認能力を高めるためには、定期的な練習が欠かせない。「タイマーをセットする」あるいは「特定の単語が会話に出たらミニマップを見る」などのシンプルな練習から始めよう。こういう練習は、ミニマップを定期的に見る癖をつけてくれる。また、アイトラッカーやリプレイモードでゲームを見直して、ミスから学ぶことも重要だ。
また、ピンを聞き逃さないように音量を確認しておこう。ピンが鳴るたびにミニマップを見る癖もつけておきたい。
通常のゲームの他に、マップ確認能力向上のためのカスタムゲームもプレイしていこう。たとえば、ミニマップの情報に基づいて、敵の動きを予想してピンを出すを繰り返すゲームをいくつかプレイしてみよう。このような練習をすれば、『LoL』のゲームセンスとマップ確認能力が向上する。
06
よく見られるミスとその回避方法
ベテランプレイヤーでも悪癖に悩まされるときがある。以下にマップの確認でよく見られるミスとその回避方法を解説していこう。
- オーバーエクステンド:視界が不十分な状態でレーンをプッシュしすぎてしまうオーバーエクステンドは、結果的にタワーを危機に晒してしまう。プッシュする前に、敵の位置を確認して適切な位置にワードを配置しよう。
- コミュニケーション不足:重要なミニマップの情報をチームと共有できないと、大きな痛手を負うことになる。コミュニケーションは取り過ぎることはないので、ピンを活用しながら、チームメイトたちに敵の位置や予想される攻撃についての情報を共有していこう。チームメイトたちからのレスポンスが悪くても、このような情報が勝敗を分ける可能性がある。
- パッシブレーニング:パッシブレーニングとは、消極的なレーニング、つまり自陣タワー付近に陣取ってプッシュしないプレイを指す。自分の安全を最優先し、チームメイト頼りになってしまうのはNGだ。ミニマップで状況を確認し、戦略的かつアグレッシブに立ち回って、チームにアドバンテージを与えよう。
- トンネルビジョン:トンネルビジョンとは視野狭窄のことで、要するに、プレイヤーがひとつのレーンまたはターゲットに拘りすぎて、ミニマップ全体の確認を怠ってしまう状況を指す。ミニマップを定期的に見る癖をつけるようにしよう。
このようなミスを確認・修正しながら、ゲームプレイのアドバイスを参考にすれば、すぐに視野が広くて効率の良いプレイができるようになるだろう。
07
マップマスター=ゲームマスター
『LoL』のマップ確認能力向上は、ミニマップと作戦を理解し、定期的に練習を重ねることで実現される。『LoL』の戦略的なプレイとミニマップでの情報収集・確認を組み合わせれば、パフォーマンスが高まり、戦略的なプレイヤーとしてレベルアップできるだろう。
マップ確認能力とは、ミニマップを見るだけを意味するのではない。賢明な判断を下してチームを勝利に導くことも含まれる。今回紹介したアドバイスを参考にすれば、『LoL』最強プレイヤーたちとも互角に渡り合えるようになるかもしれない。
『リーグ・オブ・レジェンド』関連記事
▶︎RedBull.comでは世界から発信される記事を毎週更新中! トップページからチェック!